タイドラマ「Beyond Destiny」(2023年)YouTube 超おすすめ キャストとあらすじ

おすすめ度:★★★★★ 愛の記憶はどこに?五感に響く真実の愛の物語


One31でタイドラマ「Beyond Destiny」(2023年)を観ました!舞台は1946年のタイ南部。バンコクで貿易会社を営む富豪一家の御曹司タワンと、タイ南部のゴム農園で働く祖母に育てられた娘ブンガの運命的な出会いを描いた恋愛サスペンス時代劇。


祖母の借金のカタに婚姻を迫られるブンガはタワンとクラビ島に逃れるが、果たして2人は幸せをつかむことができるのか…レトロ感溢れる衣装と舞台セット、そしてどこまでも大袈裟な音楽に、まるで映画を見ているような気分になる作品。すごくイイ…。


タイドラマ「Beyond Destiny」はOne31の公式YouTubeチャンネルで無料で見ることができます。現時点で、字幕は英語のみとなっています。


借金のカタに取られた娘ブンガ

このドラマの舞台は第二次世界大戦後の1946年のタイ。主人公のブンガは、南部にあるゴム農園で働く祖母と静かに暮らしていた。暮らしは決して楽ではなく、祖母は農園のボス・ウィエンに普通に働いただけれは返せないほどの借金をしていた。しかも、祖母はウィエンに騙され、借金のカタに娘ブンガをウィエンに嫁がせる契約書に同意させられていた…。


嫌がるブンガを無理やり連れ去りに来たウェインの手下。身を隠し、なんとか汽車へと飛び乗ることができたブンガ。しかし、車内にもウェインの追っ手がやってきた。そんなピンチを救ってくれたのが、同じ列車に乗り合わせていた青年タワン。とっさに夫婦を装い、追っ手の目をくらます…。


美しいビーチで有名なクラビへと逃れたブンガ。汽車を降りる時に別れたタワンと運命の再会を果たし、働き口も見つけることができた。ここでしばらく身を隠そうとした矢先、祖母が重病との知らせを受け、実家のある街へと引き返すことに。それはウェインのいる街に自ら戻ることを意味していた…。


このドラマの主役ブンガを演じているのは、プラン・カンナルン・ウォンカジョーンクルアイ(Prang Kannarun Wongkajornklai)。タイドラマ「When the Sky Falls」(2022年)で、大富豪サラユタピチャイ家の後継者チョンプー(サリカ)役を演じています。ちなみにこのドラマの劇中で兄テラワット役を「Khun Chai / To Sir, With Love / クンチャイ」(2022年)のフィルム・タナパット・カウィラ(Film Thanapat Kawila)が演じています。日本ではほとんど話題になっていませんが、実は隠れた名作。おすすめです。


訳あり御曹司のタワン

とっさの機転でブンガをピンチから救ったタワン。この時すでにタワンは恋に落ちていた…。クラビでの再会から急接近する2人。祖母のために実家に戻るブンガを追ってもう一度汽車へと飛び乗り、共にウェインの待つ街へ…。息を引き取る直前の祖母にも、ブンガへの永遠の愛を誓う。


タワンの父親はバンコクで大きな貿易会社を営んでいるが、実家とは距離を置き、クラビで暮らしている。タワンには3人の兄妹がいるが、いずれも異母兄弟。というのも、タワン自身が婚外子で、大富豪の実家にはどうしても馴染めずにいた…。


タワンが実家を出ている間に、長く病床に伏していたタワンの父親が亡くなった。これをきっかけに、一族の富と貿易ビジネスの後継問題をかけたドラマが動き出す。父親の意志はタワンに会社を継がせることだったが、遺産を思いのままにしたい妹と弟が必死でそれを阻む…。


カメラが好きな訳あり御曹司タワン役を演じているのはジェス・ジェスピパット・ティラポーンプット(Jes Jespipat Tilapornputt)。ベージュのリネンがとてもよく似合ってます。


ブロン島チーフのイントゥ

タワンとブンガの幸せそうな姿を物憂げに見つめるのが、ブロン島チーフのイントゥ。イントゥ・ホールディングスを経営し、「ホワイト・ハウス」と呼ばれる建物に住んで執務を行っている。愛する妻ウアンをボート事故で失ってしまった過悲しい去を持つ彼は、妻に面影のあるブンガに想いを寄せている。


兄のヨッドチャットから父の訃報を聞いたタワンはある日、バンコクのプラカノンにある実家に戻る決意をする。ブンガを連れて急いでボートに乗り込むが、タワンとヨッドチャットの2人は船内で何者かに襲われてしまう…。その上、ボートは嵐に巻き込まれ、3人はそれぞれ遭難し、行方不明に。さあどうなる…。


影のあるイケメンチーフ・イントゥ役をプンジャン・プラマ・イマノタイ(Punjan Prama Imanothai)が演じています。イントゥの登場でストーリーはますます複雑に!気のせいか、主役のタワンよりも光ってます!…いや、これは多分気のせいじゃない!


ブンガは記憶喪失に

ボートが嵐にあい行方不明になってしまった3人は、後日それぞれブロン島の海岸に打ち上げられたところを発見され、無事に救出されるが…救助活動の指揮を取るイントゥは、意識のないブンガを町外れの小屋に保護し、タワンにブンガは死んだと思い込ませる…。ブンガがもう戻らないと知ったタワンは兄とともにプラカノンへと帰路を急ぐ…。


一方で、小屋で目を覚ましたブンガは記憶を失っていた。様子を見にやってきたチーフのイントゥは、記憶を失ったブンガを見て、とっさに「私は君の夫だ」と告げてしまう…。


んー、記憶喪失の展開になんともありがちな嘘!でもイイんです、これが事態をより複雑に、ドラマをドラマチックに!この嘘が引き金となり、イントゥのつかの間の幸せ(でも、この幸せはニセモノ…)と、ブンガとタワンのすれ違いが始まります。


ジャトロン・トレーディングは誰の手に

プラナカンに戻ったタワンは、父親の残した貿易会社「ジャトロン・トレーディング」を兄ヨッドチャットとともに立て直すべく、会社経営に乗り出す。だが、クラビでボートが遭難していた間に、遺産相続に貪欲な弟と妹が、会社の合併話を持ちかけていた悪名高い男トラコンに株式を売却、経営権を譲ってしまっていた。


ここから始まる泥沼のビジネス合戦。トラコンはもともと妻ジョムセンの実家の大会社を奪って自分のものにし、今度はジャトロン・トレーディングを乗っ取ろうとしていた。しかし、離婚した妻ジョムセンは新しく会社を立ち上げ、タワンたちと組むことに。しかも、ジョムセンは優しく誠実なタワンに惹かれていく…。


このジャトロン対トラコンの商圏争いはどちらがタイ南部を支配するかということに発展していき、さらにそこに権力だけでなく資産も持っているブロン島チーフのイントゥが参入してくる構図に。


とはいえ、実際にビジネスで何かを戦うシーンはほぼなく、その代わりになぜかだいたいいつも銃撃戦。タイ南部の現実を描いているのかとも思いましたが、そういうことでもなさそう。きっとカッコいい「見せ場」を作るためなんだと思いますが、逆にこの辺はちょっと安っぽいかな…。


愛の記憶

記憶があるから愛があるのか、愛があるから記憶するのか。ブンガの記憶喪失を利用してニセモノの愛の記憶をでっち上げるイントゥと、過去の思い出をたどりなんとか記憶の断片を取り戻せるよう努めるタワン。


記憶を失ったブンガにとって、イントゥもタワンもどちらも大差はない。優しく世話してくれるイントゥに対し、突然現れたタワンが怪しくすら思える…。それでもブンガは徐々に、イントゥに対して心が反応しないことに気づく。


記憶はないものの、心のどこかで「何かが違う」と言っている。真実を知るために、ブロン島を出てタワンに会いにいく…。


大切なフカーフ。白い花飾りの香り。海岸の潮風。調味料の隠し味。写真を貼った日記。ブンガがタワンに託した7日間、ブンガはひとつずつ記憶のかけらを拾い集めていき…失っていた記憶を少しずつ取り戻していく。


そして、最後は2人で川にドボン…。あの日、ブロン島を出発したボートから海に転落した夜、あの日の記憶がよみがえり、タワンとの出会い、おばあちゃんとの別れ、ブンガはすべてを思い出す…。


ブンガの記憶を取り戻す旅、長かった…。これまで人生で記憶喪失になったことはないんですが、どこかで観た風景に似てるとか、昔好きだった歌のタイトルとか、最近見ない芸能人の名前とか、「思い出せそうで思い出せない感覚」ってのは非常によくわかる気がします。


要するに、もどかしい。でも、人間はAIではないし、やっぱり忘れてしまう生き物。だからこそ、記憶は尊いんですね。


タワンを襲う次なる試練

ブンガが記憶を取り戻した一方で、次なる試練がタワンを襲う。トラコン一味と手を組んだ義理の弟の手下に命を狙われるタワンは、銃撃戦の末、銃弾に倒れて川に転落。ジャトロンを支援するジョムセンの一派に救助されるも、目を覚ました時には思うように目が見えなくなっていた…。


しかも、この銃撃戦ではブロン島のチーフ・イントゥまでもがブンガを助けようとして足に大怪我を負ってしまう。愛には犠牲が伴うものなのか、それとも単にブンガを騙して妻にしようとしたバチが当たったのか…。タイらしくここにもカルマが見え隠れしています。


でも、転んでもタダでは起きないのがイントゥ。足が不自由になったのをいいことに、ブンガに負い目を感じさせ、自分のそばにいて、日々の執務をサポートさせるように。しかし、これもまたイントゥの仕組んだ罠。車椅子は見せかけだけで、本当は歩けるイントゥは、ブンガを繋ぎ止めておくために芝居を打っていた…。


運命を超えて

ブンガは一時的に記憶を失い、タワンは以前よりも視力を失ってしまう。2人はあの日、あの場所で出会わなければ、こんなことにはならなかった。


その後に起こる数々の危険が、2人を何度も引き裂いた。それでもブンガはタワンを、タワンはブンガを探し続けた。そして、最後に2人は、運命を超えて、再び出会った…。


運命って時に残酷。いいことばかりが運命じゃない。だからこそ、それを乗り越えるのもまた運命だったりするのかな…。


タワンとブンガの運命が交差するシーンで、優しく流れるドラマのOST。ドラマってシリーズ最終回になると、もう次のEPでオープニングのOSTが聴けない寂しさに襲われます…。


あわせて観たい作品

出会う運命の2人といえば、タイ映画「運命のふたり / Love Destiny」(2022年)。大人気ドラマシリーズの映画版で、前世から続く運命の愛を描いたとても素敵なストーリーです。超おすすめの作品。

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