おすすめ度:★★★★☆ SFテイストな演出とミステリアスな展開にワクワクが止まらないドラマ!
GMMTVのタイドラマ「U.M.G / Unidentified Mysterious Girlfriend」(2023年)を観ました!UFO(未確認飛行物体)ならぬ「UMG」は、無理やり日本語に訳すとしたら「未確認な謎の彼女」。
それはさておき、ドラマは大人気ナノン演じる高校生ミューと、子どもの頃森で行方不明になった幼なじみの女の子アーン、ミューが所属するミステリー研究部の仲間たちの青春物語。SFテイストな演出とミステリアスな展開にワクワクが止まらない作品です!
タイドラマ「U.M.G / Unidentified Mysterious Girlfriend」は、GMMTVの公式YouTubeチャンネルから無料で観ることができます。英語字幕付き。
森で行方不明になった少女アーン
主人公ミューは、子どもの頃よく遊んだゲームセンターでアルバイトする普通の男子高校生。クレーンゲーム(UFOキャッチャー)が大好きで、子どもの頃、幼なじみのアーンといつもマシンの中のぬいぐるみを取るのに夢中だった。森の中に「秘密基地」を作って遊んでいた2人はある日、星を見る約束をしていた。
あの日、基地に向かう前、アーンが欲しがった青いうさぎのぬいぐるみがどうしても取りたくて約束の時間に遅れてしまった少年ミュー。秘密基地でアーンを探すも、アーンは忽然と姿を消してしまっていた…。そして、アーンの謎の失踪から8年もの時間が経ち、ミューは高校生に。今でも頭の中はアーンのことでいっぱいだった。
主人公ミュー役を演じているのは、日本でも大人気のナノン・コーラパット・クッパン(Nanon Korapat Kirdpan)。超ゴキゲンな主題歌も歌っています!
突然帰ってきたアーン
8年前のあの日、アーンは秘密基地のテントでミューが来るのを待っていた。すると、突然外が明るくなり、地面が揺れて…。その瞬間姿を消したアーンがなんとある日突然、森の中でミューの前に現れたから大変!成長して戻ってきたアーンに失踪中の8年間の記憶はなく、両親は昔住んでいた家からはすでに引っ越してしまっていた。
アーンが覚えているのはミューのことだけ…と思っていたら、なんと8年間に世界で起きたことも知っているアーン。アーンはエイリアン(宇宙人)に誘拐されたのか?!ふとした瞬間、アーンに現れる超能力は一体何なのか?!謎が謎を呼ぶ、これぞまさにUMG!「未確認な謎の彼女」の始まりです。
そんなミステリアスなアーン役を演じているのは、ミルク・パンサ・ボスベイン(Milk Pansa Vosbein)。超おすすめタイBLドラマ「Bad Buddy Series / バッド・バディー」(2021年)や、「花より男子 / F4 Thailand BOYS OVER FLOWERS」(2021年)に出演しています。
ミステリー研究部
ミューが所属するミステリー研究部には、エイリアン情報を追いかけるファーサイ、ミューともともと仲良しのジャック、モンスターを追いかける先輩オーがいて、顧問のキット先生とともに日々常識では説明できない不可思議な現象を探究しています。
ファーサイは、「Love Beyond Frontier / 地平線を超えた愛」(2019年)のナムターン・ティパナリー・ウィーラワトノドム(Namtan Tipnaree Weerawatnodom)。
ジャックはGMMTVドラマで大活躍のドレーク・サッタブット・レーディキー(Drake Sattabut Laedeke)、オー先輩は「The Warp Effect」(2022年)のシング・ハリット・チーワカルン(Sing Harit Cheewagaroon)がそれぞれ演じています。
ドレークの極太まゆげも最近見慣れてきて、違和感がなくなってきました。シングはサブか脇役での出演が多いですが、彼の役柄はいつも明るく楽しくていい感じ!
思い起こせば、宇宙人に連れ去られる謎の事件は、日本でもUFOブームとともに話題になった時期がありました。
1970年代後半にピンクレディーの歌「UFO」が大ブレイクしたのがきっかけで、その後80年代、90年代にかけて、矢追純一さんのUFO談義が盛り上がり、そこからミステリーサークルが宇宙人の交信に使われている説や、ノストラダムスの大予言、超常現象ブーム(ユリゲラーのスプーンまげなど)が起きて、地球外生命体についての論争が巻き起こったんですね!
そして今またミステリーブームがきている…のでしょうか?
ちなみにこちらは、ドラマの中でミューが来ているNASAのTシャツ!
アーンは宇宙人?
8年間の記憶がないアーンは、高校に入学してミステリー研究部の活動にも参加するようになりますが、次第に深まる疑惑…それは…アーンが宇宙人なんじゃないか、というもの…。あるいは、宇宙人に連れ去られて特殊な能力を得たんじゃないか、と言ったほうが正しいのか…。
ミューはある日、パタヤで頭の大きなエイリアンに捉えられて拷問を受けるアーンを目撃してしまう!(急にパタヤ…笑)
しかも、ミューはその様子をスマホで写真に撮ってしまったものだから…さあ大変!エイリアンに追いかけられてしまいます…
しかもしかも、その隙にファーサイが囚われたアーンを助け出すものの、それもエイリアンに見つかってしまい…もっと大変なことに!(ちなみにこのエイリアン、スターウォーズの世界のどこかにいたような…?)
このエイリアン、なんと弱点は「塩」。塩を撒かれるとカタツムリのようにシュンとなってしまうんです…。そんなバカなと思いながらも、塩を投げてなんとかその場を抜け出したミュー。
そして、このエイリアンとの対面で、アーンは失われた8年間の記憶を取り戻す。それはなんとミューと流星群を見る約束をしていたあの夜、UFOに誘拐され、目が覚めたら銀色の液体の中にいて、窓から外を見たらそこは宇宙で、青く美しい地球が見えた…と。エイリアンの名前は「イエティ」…。
これぞまさに子どもの頃によく聞いたUFOの噂。誘拐された人の体験談もたくさんメディアで取り上げられていましたね!加えて、雪山で目撃された謎の生命体「イエティ」まで登場!ちょっとはちゃめちゃだけど、なんだかなつかしくて楽しい!
宇宙人イエティのメッセージ
「ここにはいられない。人間には感情がある。感情は変わり続ける」。アーンを追いかけたエイリアンが残した言葉がなんとも意味深。アーンは宇宙人に誘拐された地球人ではなく、地球に何らかの事情で取り残された宇宙人なんじゃ…と、思ってしまいますが…どうなんだろう。
理事長室のミステリー
冗談はさておき、舞台は大学の理事長室へ。ミステリー研究部が、地にまみれた顧問キット先生のネクタイを発見し、謎を追いかけて秘密の部屋へと足を踏み入れる…。そこには隠し扉があり、ミューとファーサイが扉の向こうに、ジャックとオー先輩が謎の通路に取り残されてしまった!さぁどうするミステリー研究部!?
謎の暗号を解き、ドアを開けたミューとファーサイの前に現れたのは銃口をこちらに向けた理事長…そこはなんと理事長が学生のストレスを解消するために作ったエスケープルームだった…なんだこりゃ…。
でも…よくよく考えたら、これだけのスペースが理事長室にあるなんて不自然じゃないか…?ミューは何かおかしいと感じていた。
そしてこの日はファーサイの誕生日。みんなでお祝いをしたあと、ほろ酔いのファーサイとミューはいい雰囲気に。その様子をアーンとジャック、そしてあのイエティが見ていた!さらにミステリー研究部の顧問の先生がどうも怪しいミッションを負っている…。
腹ペコの宇宙人
続く第8話、もうなにがなんだかよくわかりません…。オー先輩が宇宙人イエティを家に連れてきてゴスロリっぽい服を着せたり、卵やインスタントラーメンを食べさせて、飼い慣らしたり…。
よく見るとこの宇宙人、頭がオウム貝のよう。それと、塩とが関係しているのかな…?
と、オー先輩が本気でふざけている一方で…ファーサイはミューに好きだと気持ちを伝えるし、アーンはミューの負担になっているんじゃないかと姿を消してしまう。3人の関係はますます複雑に…。
ちなみにドラマの中(第8話)で、暗闇の中で光るUFOキャッチャーが出てきますが、こちらがミューがとろうとした宇宙服のぬいぐるみ!
アーンは8年前に戻っていた!?
謎が謎を呼ぶUGM。クライマックスへと向かう第10話、実は8年前、宇宙人に連れ去られていたと思っていたアーンはあの日、何が起きたのかよくわからぬまま宇宙人に連れられて家に戻っていた。
ということは、8年ぶりに戻ってきたアーンは一体…?
アーンを連れ戻しにきた宇宙人(SCP-042)
謎が謎を呼ぶUGM。ひとりしかいないはずのアーンがふたりいるということは、どちらかはアーンのコピー。あの日、森でUFOを目撃したアーンは怪我をし、命を落としかけていた。そんなアーンを宇宙人(SCP-042)は助け、治療して回復させた後に、生命体情報をコピーしてクローンを作っていた!
クローンなので、ふたりのアーンはどちらも本物のアーン。ただ、宇宙人はクローンのアーンを星に連れ戻しにきていただけだった…。
そしてクローンのアーンに残された時間はあとわずか…。どうなるアーン!?
Unidentified Wonder
最後に、ナノンが歌うUMGのOST「Unidentified Wonder」をチェック!一度聞いたら耳につくサビ部分と超ゴキゲンな転調、あわせてスターウォーズ(ダースベーダー)をモチーフにしたミュージックビデオがとってもいい感じです!クセになる!
あわせて観たい作品
こちらもナノンが主演のひとりを務めるGMMTVのタイドラマ「Turn Left, Turn Right / ターンレフト・ターンライト」(2020年)。こちらもおすすめです。
ある日、ノスタルジックな雰囲気のバー「Somewhere only we know」で出会った3人の男性が、今も引きずる心の傷について世にも奇妙な人生のやり直しを体験。哀愁漂う数々のすれ違いシーンとともに、心に引っかかってなかなか受け入れることのできない「後悔」と「もうひとつの選択肢」を描いたストーリー。
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