One31のタイドラマ「Khun Chai / To Sir, With Love」(2022年)を見ています。たまたまYouTubeのおすすめに上がってきた時代劇風のドラマで、たまたまトレイラー(予告編)を再生してみたらなんだかおもしろそうで、それから見始めたのが最後。ここ数週間、クンチャイに心奪われ…まさにクンチャイ沼。
最初は宗家の長男ティアンと次男ヤンの兄弟の物語、特に家業を継ぐ「跡取り問題」を中心に、BL要素がどこかに入ってくる程度かと思いましたが、エピソードが進むにつれてティアンとジウのBLがすべての中心に。ドラマ前半ではそこまで匂わせる展開はなかったように思いますし、ジウは物語の中心イベントの相続問題には正面から関わってこないにもかかわらず、すごい大事な役どころに。そこがまたティアンとジウの行く末に視聴者が釘付けになる理由でもあるわけです。
それから、薬剤師のジアが作る吸血きのこパウダーがヤバすぎる!最初はキラキラしててキレイで、華麗に撒き散らしてサクッと殺人して、遺体からきのこが生えてきてみんなで「おいしい、おいしい」と食べて…っていうかなりおかしな展開でしたが、その吸血きのこパウダーがその後、ヤンの殺害未遂やマー氏との抗争、ティアンの総会をつぶす戦略など、すべてのイベントで使われることになるなんて…。
そして、なんといっても主人公ティエン役のフィルム・タナパット・カウィラ(Film Thanapat Kawila)の演技が素晴らしすぎる!聡明でしっかり者のティアンでありながら、誰にも優しく、内に秘めた繊細さと影もある、すごく複雑な心情をとても微細な表情の使い分けで演じています。特に毎回一度はある「泣く」シーンで、ティアンの内側から溢れる優しくて切ない感情表現はお見事!
第15話あたりから、すべてに絶望して魂の抜けたような目になるティアンですが、第16話で、死んだと思っていたジウを見た時の表情は天才です。というか、ほかにも名シーンをあげたらキリがないくらい。さすがクンチャイ以前にもいくつもの主演を勝ち取ってきたフィルム。ところで、なんでニックネームはフィルムなんでしょうか。
あわせて観たい作品
クンチャイを観て、ジャム&フィルムのとりこになってしまったら、2人が夢の再共演を果たしたタイBLドラマ「Laws of Attraction」(2023年)も観ちゃいましょう。ドラマのテイストはクンチャイとはまったく違うので、ある意味違うジャムフィルムが観られる作品です。こちらもYouTubeで無料配信中です。
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