おすすめ度:★★★★☆ 失いかけた大事な何かを取り戻したくなるドラマ
U-NEXTでタイBLドラマ「Our Skyy EP2「君と一緒の景色」イン&サン編」(2018年) を観ました!このOur Skyyシリーズは、GMMTVが生み出した大ヒットBLドラマの主人公たちに、1話限りのエピソードでもう一度会わせてくれるタイBLファンにはたまらないドラマシリーズ。
第2話は「My Dear Loser: Edge of 17 / マイ・ディア・ルーザー」(2017年)のインとサン編。高校を卒業し、大学生になった2人が、チェンマイの美しい水辺を舞台に、再会からさらに距離を縮めていく物語。My Dear Loserのドラマ本編では伏線だった2人のスピンオフ。
インはサンを探しにチェンマイへ
My Dear Loserのその後を描いたこのドラマは、インがサンを探しにチェンマイを訪れるところからスタートします。シリーズで転校生だったサン役はチモン・ワチラウィット・ルーアンウィワット、いじめっ子から親友になったイン役はプルーム・プリム・ラッタナルーァンワッタナー(Pluem Purim Rattanaruangwattana)。
ドラマシリーズでは高校生だった2人は大学生になり、あの制服姿から少し大人になった雰囲気。それでもマジメで繊細なサンはサンのまま、単純だけど明るくて憎めないインはインのままで、ファンの心をくすぐりっぱなしです。
何が好きで、何がしたいか
何をする時も自分の気持ちがはっきりわからないインにとって、今回のチェンマイ旅は、サンとの関係をはっきりさせるための大事なもの。My Dear Loserシリーズでは、インは周りに影響されやすいタイプで、自分が何が好きで何が嫌いか、何がしたいか、あまりよくわからないまま感覚的に生きていました。
そのため、サンの気持ちに気付いてもうまく向き合うことができず、サンを傷つけてしまっていました。でも、そんなサンを見て傷ついていたのはインも同じ。でも、インはどうしたらいいかわからなかったんです。
ドラマシリーズの最終回では、親友アイナムの計らいで、ショッピングモールでインとサンが仲直りする場面があり、その中でサンの「付き合って」という言葉に、インが「なんでもいいよ!」と笑って返していましたが、それでもその後の関係ははっきりしないものだったんですね。
どうやらサンは、インのはっきりしない態度、さらには大学生になって女の子と付き合う姿に、「もう可能性はない」と判断し、写真を学ぶためにチェンマイに移っていたのでした。それでも、サンはインのことは好きだった。そこがこのドラマのスタートライン。
このドラマで今一度響いてくるのが、いつだったかシリーズ中でサンがインに言った「今はよくても、遅かれ早かれはっきりさせなければならない時が来る」という言葉。確かに、友情と愛情って境界線が必ずしもはっきりしているものではないし、時間が経てば感じ方も変わるし、日々の状況が変わればまったく違うものになるかもしれない。
インはそもそも、サンのことを何をやっても楽しくて、いつも一緒にいたい「親友」だと思っていたので、なおさら「好き」という感情に混乱し、それを受け入れて自分に素直になるのに時間が必要だったんですね。
ドラマの最後で、時間はかかったけど、インはサンを探し出し、最後には気持ちを伝えることができました。誰かに気持ちを伝えることができなかったり、大切なものを失ってしまったほろ苦い経験は誰しもあると思うけど、OurSkyyのインみたいに、それを取り戻すために行動を起こしたことがある人ってそんなに多くないと思う。その意味で、インの勇気ある行動に拍手!
というわけで、タイBLドラマ「Our Skyy EP2「君と一緒の景色」イン&サン編」は、「My Dear Loser: Edge of 17 / マイ・ディア・ルーザー」と合わせて見てほしいおすすめのドラマです!
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