おすすめ度:★★★☆☆ 一攫千金の夢の先にある「本当に価値のあるもの」とは?
Netflixでタイ映画「当たりくじを奪還せよ! / The Lost Lotteries」(2022年)を観ました!タイに行ったら路上で絶対に一度は目にする「宝くじ」。借金のカタとして巻き上げられた宝くじは、なんと大金の「当たりくじ」だった!運に見放された見ず知らずの5人が、凶悪なマフィアのボスから当たりくじを取り返すため、力を合わせて大奮闘する。宝くじに一攫千金の夢をたくすなんともタイらしいコメディ作品。
借金のカタに取られた当たりくじ
バンコクの貧しい家に生まれ育った大学生のテイ。実家は借金をかかえ、テイのお母さんは普通に働いているだけではそれをまもとに返すこともできなかった。そんなテイの家で、生計の足しにするために行っていたのが宝くじの販売。
どうせ当たるはずもないと思いながらも、見ずにはいられないのが一攫千金の夢…。大金なんか手にしたこともないテイたち5人がその宝くじを買っていた。
ある日、実家に取り立てにやってきた借金取りを追い返そうとしたが、なかなか帰ってくれない。現金がないならと「借金のカタ」に巻き上げられたのが宝くじ。その宝くじの中には、なんと3000万バーツ(約1億2000万円相当)の当たりくじが入っていた!
主人公テイ役はタイ映画「OMG! Oh My Girl / オー・マイ・ガール なんで今なの!?」(2022年)のスカイ・ウォンラウィー・ナティートン(Sky Wongravee Nateetorn)。
完璧だったはずの奪還計画
マフィアのところにあるからといって、3000万バーツもの当たりくじをおとなしくあきらめることはできない!テイと5人は綿密な計画を立てて、当たりくじを取り返すために力を合わせる。プランAがダメならプランB、プランBがダメならプランC、と何段階にも戦略を立てて挑むが…
とは言え、相手は恐ろしいマフィア。そう簡単にはいきません…。
本当に価値のあるもの
完璧なはずだった当たりくじ奪還計画も、借金のカタに取られた宝くじに3000万バーツの価値があることもバレてしまった!マフィアのアジトで追い詰められるテイたち。そこで人質に取られていたのはなんとテイのお母さんだった。
テイたちはマフィアと揉み合いになり、あたりに響く銃声。気づくと、撃たれて血を流していたのはテイのお母さんだった…。そして、病院へと急ぐ救急車の中で、お母さんがテイに言う。
うちには価値のあるものがなにもないと言っていたわね。あるわよ。あんたは母さんの人生で何よりも価値がある。貧しくてもいい。ツキなんて必要ない。あんたがいれば、母さんは幸せよ。
そして、テイと残りの4人は、見たこともない額の大金よりも人の命のほうがずっと大切で重いことを知る。幸い、テイのお母さんは一命をとりとめ、無事に回復。退院後は宝くじの事業を拡大し、16日ごとに夢を売っている。
ファーストがマフィア役で登場
映画のラストシーンで、ファースト・カナパン・プイトラクーン(First Kanaphan Puitrakul)がマフィア役で登場します!全然悪そうに見えないけど、首のタトゥーが特徴的な白いスーツの悪いヤツ!必見です。なんだか続編に続きそうな終わり方もイイ!
というわけで、タイ映画「当たりくじを奪還せよ! / The Lost Lotteries」は、この世界で本当に価値のあるものは何かをおもしろおかしく教えてくれる素敵なストーリーです。
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