超おすすめタイドラマ「クンチャイ」に見るタイの華人

One31のタイドラマ「Khun Chai / To Sir, With Love / クンチャイ」(2022年)は、タイの中国系移民・宋家とその一族が主人公のドラマです。時代設定は1900年代の半ば、ちょうど太平洋戦争下で日本がタイを軍事占領していた頃ですが、ドラマで描かれている世界でも、現在のタイ社会でも、中国系タイ人の活躍と成功は目に見てわかるほど。ということで、クンチャイにみるタイの華人について少し調べてみました。


バンコクのレストラン情報サイト「バンめし」さんに中国系タイ人のルーツに関するおもしろくてわかりやすい記事を見つけました。

タイの華人:ヤワラートの中華料理店から紐解くルーツ | バンコクのレストラン情報ならバンめし!

タイで働いていると、"中華系タイ人"という言葉を聞いたことがある人も多いのでは。 (タイ語では、チャオタイチュアサーイジーン)。 現在のタイの政治においても、経済においても、中華系タイ人(華人)は重要な位置を占めている。そんな彼らのルーツとは? ヤワラートにひしめく中華料理店の歴史から紐解いていこう。 中華街ヤワラートは1782年には形成され始めた 世界でも最も古い中華街の一つに数えられるヤワラート。タイには、中国からの移民は大昔からいて、タイ最大の中華街ヤワラートは1782年には形成され始めていたとされる。1882-1892年の移民数は約17万人で、1918-1931年がピークの約132万人だった。当時の華僑は今のように裕福ではなく、港湾の荷役、道路工事や建設現場の労働者が大半だったが、貿易高の増加と勤勉さ、華僑同士の結束力で財をなす者も増えた。その後、第2次世界大戦の勃発やタイ政府の移民政策で多くの華僑が帰化。移民はタイに同化し溶け込んだ。このため、タイには国籍取得した"華人"が多く、中国国籍のままの"華僑" はそれほど多くない。近隣諸国の華人と違い、タイは中国のアイデンティティーを持たない華人も多い。そして、現在は華人3世や4世がタイのビジネス界、政界などあらゆる場面で活躍をしている。タイの財閥のほとんどは華人が創業者である。身近なところではセブンイレブンなどを展開するCPグループだ。元は小さな貿易会社だった。農民銀行(カシコン銀行)やバンコク銀行、セントラルデパートもまた華人が興した。政治においては今のタイ情勢を語るには外せない、タクシン・チナワット元首相も華人である。昨今の政治騒乱の裏では華人同士の利権問題も絡んでいるとされるほど、華人はタイに浸透している。 貧しさから故郷を捨て、ゼロからタイ生活を始めた華人の先祖たち。タイ華人には苦労とサクセスが必ず表裏一体になっている。そんな彼らの原点のひとつが、タイ国内に無数にある中華料理店なのだ。 中華系移民のタイプ 1851-1957年の中国系移民流入時代にタイへ来た中国人をタイプ別に分けると次のようになる 客家系 広東省や福建省周辺の出身。団結力が強いとされ、 中国から外国に移民した人の中で最も多い。 潮州系 広東省潮州市周辺の出身者。働き者で堅実な性格

バンコクのレストラン情報ならバンめし!


クンチャイの時代設定が太平洋戦争時の1941年頃なので、「1851-1957年の中国系移民流入時代」の終わりがけの時期にあたるくらいでしょうか。主には東シナ海沿岸のエリア、福建省、広東省、海南省からの中国系移民が東南アジアのなかでもタイを移住地に選んでやってきているんですね。第二次世界大戦や移民政策の変化(出生地主義で国籍を与えるなど)もあり、多くの華僑がタイに帰化したそうです。なのでドラマ「クンチャイ」でも宋家は土着化し、タイ社会に溶け込みながらも、中国系のアイデンティティを一族で守り続けていたんですね。


ただ、これより以前にも中国系移民の交流と移住は始まっており、歴史的にはスコータイ朝の時代にすでに中国人が王朝に定住して中国文化を伝えていたそうです。ついで貿易で栄えたアユタヤ朝時代にも、それ以降の王朝にも中国系タイ人のルーツはあるようです。要するに中国系移民のルーツは深く、今に続くタイの社会を形成する重要な要素の一部なんですね。


タイドラマ「クンチャイ」では宋家が会長を務める商人協会「五龍会」が、いくつものビジネスを束ねていました。現在のタイでも、企業集団の「財閥」が大きな影響力を持っています。タイには王族系財閥もあるそうですが、財閥の多くは中国から渡ってきた華僑や華人たちが作り上げたものが多く、まさに「クンチャイ」の世界。


ちなみにタイで「セブンイレブン」を経営する大手企業CPグループも中国系タイ人の家系なんだそうです。CPグループは1921年に中国出身の謝(チャラワノン)一族がバンコクで植物の種売買から事業をスタート。太平洋戦争が始まる前のタイで、ちょうどタイドラマ「クンチャイ」の時代背景に近い頃ですね。CPグループは現在では30万人の組織をまとめるアジア最大級のコングロマリット企業に成長しており、ビジネスは食品、小売り、資料、通信、不動産、石油など多岐にわたり、世界17カ国で事業を展開。 傘下にはタイ国内1万店舗を誇るセブンイレブン、通信事業のtrueなどがあります。

【広告】U-NEXTなら31日間無料でタイドラマが見れます!


日本最大級の動画配信サイト「U-NEXT」で今すぐタイのドラマ&映画をチェックしよう!U-NEXTなら31日間無料で視聴できます。無料トライアル期間中に解約すれば料金はかかりません。

本ページの情報は2023年11月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

【広告】VPNを使って動画サイトを見よう!


「セカイVPN」は日本や世界各国のIPアドレスを選んで使えるIP共有型のVPNサービス。お使いのネット環境(プロバイダや接続環境は問いません)から各国のセカイVPNサーバーに接続して、お好みの国のIPアドレスを使用できます。最大2ヶ月間(翌月の月末迄)無料です!

「WeWatch 今タイのドラマ&映画がとってもアツい!」では、タイのおすすめドラマ&映画を独自にご紹介しています(*ネタバレ注意)。日本語字幕があるものと、英語字幕しかないものと両方含まれています。


また、タイ国内でのみの配信(日本国内で配信されていない作品)や配信期間が終了したものなども含まれている場合がありますのであらかじめご了承ください。

タイドラマ研究部 | おすすめタイドラマ&映画のキャストやあらすじを紹介【ネタバレ注意】タイトル一覧からどうぞ!

【2023年最新版】今タイドラマ&映画がとってもアツい!話題のタイBLドラマから人気ラブコメ、サスペンス、アクション、時代劇まで、もっとたくさんの人に見てほしい「おすすめの作品」を独自に紹介する個人ブログです。コメントはどうぞお気軽に!Twitter @wewatchtdramas

0コメント

  • 1000 / 1000