おすすめ度：★★★☆☆ 独自の進化を遂げたタイ版花より男子！
U-NEXTでタイのドラマ「花より男子 / F4 Thailand BOYS OVER FLOWERS」（2021年）を観ました！言わずと知れた日本発の超人気ガールズコミック「花より男子」（神尾葉子原作、集英社）のリメイク版でありながら、日本、韓国、台湾のシリーズとはまったく違うアレンジに驚愕！「2gether」で爆発的人気のブライト＆ウィンにも大注目のドラマです。
舞台はお金持ちの子息令嬢たちが通うタイの名門高校。御曹司グループ「F4」の４人、なかでもリーダーのターム（道明寺司）が生徒たちを支配するなか、貧乏な家に育ったスポーツ特待生のゴーヤー（牧野つくし）だけがF4の言うことを聞かない。
「2gether」で超人気のブライトとウィンが出演しているのもF4タイランドの話題のポイント。ブライト・ワチラウィット・チワアリーがターム（道明寺司）役を、ウィン・メータウィン・パッイアムカジョーンがガウィン（西門総二郎）役をそれぞれ演じています。ゴーヤー役はトゥ・トンタワン・タンティウェーチャクン、ゴーヤーを助けてくれるF4の先輩レン（花沢類）役はデュー・ジラワット・スティワニッチャサック。
残酷なゲームはまるで「イカゲーム」
あの「花より男子がタイドラマになったのか！しかもブライト＆ウィン！」と思って見始めて、第1話からいささかの違和感を抱いたのは私だけでしょうか…。とにかく、怖い！何が怖いって、生徒のロッカーにある日突然届く「赤いカード」。F4が学内で誰かひとりターゲットを決めて全員でいじめるゲームが始まるカードです。
学内で唯一監視カメラがない旧スタジアムにターゲットを追い込み、F4を楽しませるためにみんなで卑劣な暴行を続ける…。これ、一体何が楽しいの…？
F4のターム（ブライト）は、会社を経営しているお母さんに、常にトップにいるために「学校くらい牛耳れないでどうする」みたいなことを言われますが、恐怖で他を支配するのが成功の秘訣？？ゲームの残酷さがイカゲームを見ているようで、なんか滅入ってきます…。
新しい靴でいいところへ
ただ、その状況でもゴーヤーは孤軍奮闘、F4だろうが、タームだろうが、恐れず立ち向かい、ターケットにされても、お母さんが買ってくれた新しい靴をボロボロにされても、負けない。それどころか、タームに蹴りを入れる。拍手。
しかし…ブライトがあそこまでバカで悪い奴を演じているのがちょっと受け入れ難いというか、イメージに合わなさ過ぎて、作品の世界観を逆に壊しているような気がします。ウィンのガウィンもすごく変…。制作サイドはそれが狙いなんでしょうかね…。レンはF4の中ではいい人だけど、パッとしない。それより何より、F4の見た目年齢的に高校生は厳しい…！
とはいえ、残酷ではない無邪気な高校生のタームもいて、そのギャップがいいといえばいいのかもしれません。というのも、第4話からストーリーが急に軽くなり、おちゃめで優しいタームが現れ、ゴーヤーに夢中に。ゴーヤーとの出会いがタームを変えたということになり、そのための前段としての「赤札ゲーム」なんでしょうけど、あれいるかなぁ…。おちゃめでカッコかわいいブライトを観たいブライト沼の方は第4話から見た方がいいかも。
話は変わりますが、ゴーヤーのクラスで唯一の友達ハナの裏切りと豹変ぶりもドン引き。それにしても高校生がクラブで飲むってどんだけ…。この辺は、アメリカの人気ドラマの「ゴシップガール」あたりを意識しているようにも見えますね。
金持ち VS 貧乏
この世界の永遠のテーマ「金持ち VS 貧乏」が、F4 Thailand にも例外なく盛り込まれています。タームの誕生日パーティーで、いきなり婚約者リターが登場します。早い話が、韓国ドラマでお決まりの財閥グループ同士の「事業提携」のような政略結婚。
タームのようなお金持ちの家に生まれると、不自由ない暮らしには恵まれるものの、大勢の人に囲まれて株価と連動した人生を歩まなければならず、ゴーヤーのように貧乏な家に生まれると、気楽でいいけど、いつもお金がなくて困るし、欲しいモノが必ず手に入るわけではない。「住む世界」の違いを理解したり、乗り越えたりするのって、実は大変なんですね。
それにしても、第9話のタームの誕生日パーティで、タームがゴーヤーを会場から連れ出そうとして間違えてタリーを連れ出すシーン、最高です！
というわけで、タイのドラマ「花より男子 / F4 Thailand BOYS OVER FLOWERS」は、最初の赤札ゲーム以外はとてもおすすめです！
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ブライト＆ウィンがメインキャストのタイドラマ「2gether The Series」もぜひ！タイランドF4とはまったく違うテイストのブライト＆ウィンを見ることができます！
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