おすすめ度:★★★★☆ 青春時代のキラキラ感を思い出す素敵な映画!
大好きなバンド活動か片思いの女の子がいるクラシック音楽か、はたまた親が期待する医学の道かーー。進路の選択を迫られた男子高校生の成長を描いた青春映画「Seasons Change / 早春譜」(2006年)は、自分が楽しいと思うこと、自分がやりたいと思うこと、心のままに進んでいくことが人生だと気付かされる映画です。この作品はタイ国内のネットフリックスで視聴できたのですが、日本からだと視聴できるサイトを探せないのが非常に残念!
舞台はマヒドン大学音楽カレッジ。映画のあらすじは、友達と組んだバンドでドラムをやりたい男子学生ポムが、バイオリン留学を目指している片思いの女の子ダオを追いかけて、ひょんなことからクラシックの道に進んでしまうことに。
ポムはオーケストラでティンパニを演奏しながら、自分が本当にやりたいことはなんなのかを考えながら成長していく青春ストーリーです。
主人公のポム役はボール・ウィタワット・シンラポン(Witawat Singlampong)、ポムの友達でポムに思いを寄せるオーム役にチュティマ・ティーパナ(Chutima Teepanat)、ポムが片思いするダオ役はユワナ・アラヤニミサクル(Yuwanat Arayanimisakul)。この作品の後、大人になったボールは「
One Night Steal」で音楽会社のミックス社長を演じています。
加えて、この映画の脇役に、とってもおもしろい日本人の音楽の先生ジタローが出てきます。演じているのは、矢野かずきさん。脇役ながら、進路選択をする高校生の才能に気づき、アドバイスをする役で、医学の道に進んでいると親に嘘をついている主人公を陰で支えてくれています。
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ちなみに、この作品の監督はのちに「The Teacher's Diary / すれ違いのダイアリーズ」を制作しています。この映画は、教師を目指す青年ソーンがある日、タイの山奥にある水上学校に赴任することからストーリーが始まります。携帯電話も通じない貧しい湖上の村での子どもたちとの出会いと奮闘、そして校舎で見つけた前任のエーン先生の日記。この日記が見知らぬ2人の教師をつないでいく感動作で、こちらも非常におすすめです!
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