おすすめ度:★★★★★ この映画を見ると恋がしたくなります!
深い緑が美しいタイ北部の街チェンマイを舞台にした青春映画「LOW SEASON / ローシーズン」(2020年公開)。ラブコメディに少しだけホラーを足した感じの作品で、脚本家を目指す青年パド役のマリオ・マウラー(Mario Maurer)と霊感のある女の子リン役のプロイパイリン・タンプラパポン(Ploypailin Thangprapaporn)のまじめで可愛らしく好感の持てる演技が光る映画です。
物語は、ゴーストが見える能力を持っている女の子リンが失恋し、しばらくの間チェンマイを旅するところから始まります。静かな山中のホテルに一泊するのですが、霊感があるリンはそこでもやはりあちこちに幽霊が見えてしまい、まったく落ち着かない。そこで同じ宿に泊まっていた青年パドに出会い、そこから2人の予期しなかったちょっと怖くて不思議な旅が始まります。
映画の舞台になっているチェンマイ(Chang Mai)は、日本でいうと京都のような歴史ある静かな古都。街の中心部から少し行くと山々の連なるエリアが広がり、勾配と起伏があるため道はどこまでもグネグネとした曲がり道ばかりです。本当にこの映画に出てくるような山道が続き、いつもなら車で酔うことなんかない人でも車酔いもしてしまうような場所。リンとパドが乗っていた赤い小さな乗合バスが、山中から街中までを毎日走っています。
映画を通してアコースティックギターとメローなバラードが挿入歌として使われていますが、中でも耳に残るのがこの「YOU」という歌。リンとパドが湖で「好き」という気持ちを感じるシーンで流れるのと、ストーリー終盤でバンドの生演奏シーンに本物の歌手が出演してこの歌を歌っているシーンがあります。
ローシーズンは見終わった後、とても爽やかな気持ちになる映画で、すぐにまた二度見がしたくなります!
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